このページでは「男性ホルモン」についてお伝えしていきます!
男性ホルモンはアンドロステンジオン、デヒドロエピアンドロステロン(DHEA)、テストステロンなどがあり、まとめてアンドロゲン(androgen)と呼ばれます。
このうち全体の9割を占めるのはテストステロンです。
【テストステロンの作用】
記憶力、集中力の向上
神経伝達物質の分泌をサポートし、記憶を司る脳の海馬を活性させ、認知機能にも影響を与えます。
骨格、筋肉の発達
骨芽細胞の活性により骨密度が増加し、強度のある骨格が形成されます。
たんぱく質の合成を促進し、筋肉を増大させ脂肪分解のサポートもします。
各種生活習慣病予防
血管の弾力性を保持するため、動脈硬化や血圧のリスク低下、糖代謝を促進し糖尿病などの予防にもつながります。
向上心・精神の安定
気分の調整やいわゆるモチベーションのためのドパミン、セロトニンといった神経伝達物質の産生の促進をします。
男性更年期症候群に重要な抗ストレスホルモンである、コルチゾールのバランスにも関与します。
【テストステロンの分泌が低下した場合のリスク】
筋肉量の減少や脂肪の増加による腰痛や関節痛
慢性疲労
基礎代謝低下
集中力・向上心の低下
気分の問題
めまい
耳鳴り
息切れ、動悸
多汗、寝汗
テストステロンの分泌は、20~30代をピークにその後は減退します。
それに加え、ストレスを多く感じることで抗ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されるが、過剰に分泌された場合は副腎疲労が起きる場合があります。
副腎はテストステロンの前駆物質であるデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)を産生しているため、副腎に問題が発生すると結果テストステロンの減少につながります。
【テストステロンを増加させるためには】
バランスの良い食生活
良質な睡眠
抗ストレス、ストレス解消
運動、筋肉トレーニング
サプリメントの摂取
漢方
カフェインの過剰摂取を控える
糖質を多く含む食事の制限
これらが挙げられます。
中でも菜食の食生活、甘草はデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の値が増加し、食物繊維の過剰摂取はデヒドロエピアンドロステロン(DHEA)の値が低下するといったデータもあります。
(2019)『健康食品・サプリ[成分]のすべて ナチュラルメディシン・データベース』田中平三,門脇孝,久代登志男,篠塚和正,山田和彦,松本吉郎,尾﨑治夫,渡邉和久監訳,同文書院